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奥之院参道、中の橋の汗かき地蔵堂の横にある井戸です。姿見の井という名前は後世についたものらしく、本来は「薬井」というのが本当であるといいます。
延喜21年(921)10月、空海に「法印大和尚位」の位が贈られた時の話なのですが、朝廷より扶閑中納言(惟扶とも)という人物に勅使(勅旨を伝えるために派遣される使者)として高野山へ行くように命令がありました。しかし、扶閑中納言は運悪く病気(悪瘡)に罹り、辞退しなければならないと思案していた、ある夜、霊夢を見たというのです。
夢の中に弘法大師が現れて、「あなたの病は生前の悪い行いによるものです。世間の医療では治すことができにくいでしょう。我が山の大坂というところの霊水を飲めば速やかに治りましょう」と告げれらたそうです。それで、夢告げを信じ勅使として高野山に登山し、教えられたとおり、大坂(中の橋)の井戸の水飲めば、たちまちに痛みが止まって、勅使の大役を全うすることができたのだそうです。それで、「薬井」という名前が付いたというのです。
ところが、江戸時代にはこの井戸をのぞき見て、自分の姿が水に映らなければ3年以内の命であるという説の方が人気?をあつめ、現在のように「姿見の井」の名前で通っています。
一度、のぞいて見てください。ご自分の姿が映っているでしょうか?。

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