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御廟橋(みみょうのはし)を渡って、しばらく進むと左に弥勒石の祠(ほこら)があります。中には黒い石が置かれていて、弥勒石と呼ばれています。なんでも弥勒菩薩の浄土である兜率天(とそつてん)から蓮の糸に吊られて降りてきた石なのだそうです。
弥勒石は何かしらズッシリと重く感じます。祠の四面は格子となっており、その中の一面だけに片手のみが入るように造られていて、弥勒石に触れたり持ち上げたりすることができます。
最近では、勒石に触るだけではなく、祠の中が上下二段になっていることから、下の段から上の段へと片手で弥勒石をあげて力試しをする人が多くなりました。信仰的な解釈としては、上段へと片手で上げることが出来れば願いがかなうとか、罪の軽い者は簡単に上がり、逆に罪の重い者は上がらないともいわれています。しかし本来は、弥勒石に触れることによって、弥勒菩薩を勝縁を結ぶというのが本当のところのようです。
また伝えるところによりますと、この弥勒石の祀っている場所は、弘法大師のお母さんのお墓であるともされたり、江戸時代の資料では、弥勒石についての「いわれ」は秘密であるとも記されています。大正時代には、隕石(いんせき)ではないかという人もいたことが記録されていまして、たいへん謎の多い石なのです。
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