

湯川辻付近より天狗岳を望む。

高野山道路天狗岳遙拝所

高野山道路天狗岳遙拝所

遙拝所の鳥居

鳥居横の看板
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高野山の南西には湯子川と呼ばれる川があり、その川の谷間に沿って小集落が点在する地を湯川といいます。高野山開創の頃まで、この地の湯屋谷と名付けられた場所に温泉が出たといい、そこから「湯川」と呼ばれるようになったと『紀伊続風土記』には記されています。湯川地区の西には、標高967.8メートルの「天狗岳」がそびえ、天狗岳の北方には「前岳(865メートル)」が連なり、まるでフタコブラクダの背をみるようです。
ところで、高野山道路(R480)の花坂〜高野間のパーキングエリアには、社殿がないのに鳥居が設けられている場所があります。近年になって設けられた鳥居ですが、そこには「天狗嶽遙拝所(てんぐだけようはいじょ)」と記されています。つまり、湯川の天狗岳に向けて拝せるように鳥居が設けられていることになります。天狗岳には何か特別な信仰が昔からあったのでしょうか。
先の『紀伊続風土記』には「天狗カ嶽」として、山は険峻で山中にある石は紫色であると記しています。さらに、山頂東面の少し下には古い松があり、これを「小歌の松」と呼び天狗が遊んだり歌ったりする場所であるので里人は恐れて登りたがらないとも記しています。
地元の方々にお話をうかがいますと、そのむかし、湯川地区周辺の人々は雨乞い祈願を行うのに総出で天狗岳に登ったそうです。その際のお供え物は、どういうわけか、特定の場所で捕れるウナギであったともいいます。また天狗岳という名前からもわかるように、天狗が住んでいたという伝説があり、実際に洞窟があるというのです。しかもその洞窟は、なんと和歌山城のお堀までつながっているというのです。言い伝えでは、名札をつけた犬を穴に放したところ、和歌山城で見つかったのだといいます。和歌山城まで直線距離にして約30キロメートル、本当に洞窟はあるのかなど興味がわいてきます。これは是非とも調べなければなりません。
天狗岳の洞窟探検 其の一

手前が前岳で奥が天狗岳
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