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万丈転の刑 (ばんじょうこかしのけい)
街道沿いの名所


万丈転の推定位置1
万丈転の推定位置1
草むらの先は断崖になっています。この辺りから簀巻にされて投げ落とされたのかも知れません。

 万丈転の刑とは、手足をヒモで縛られ簀(す)巻にされて谷底へ落とされる刑罰の一種です。
 高野山で何がしかの罪を犯したものは、軽い場合、寺領外への追放となります。その際、頭の左右の耳より前の髪、すなわち鬢(びん)を片方だけそり落として、その部分に朱で入れ墨されたそうです。
 重罪の場合は、奥之院の「蛇柳(じゃやなぎ)」付近の地中に生きたまま埋めらる極刑となります。万丈転は、その中ほどの刑といえそうです。ただし万丈転の場合、簀巻きにされ谷底に投げ込まれても、万が一命拾いした者はそのまま放免となったといいます。
 万丈転の刑が執行された場所ですが、不動坂の途中にありました。しかし、現在の不動坂ではなく、旧不動坂を登った所に建っていた「外不動堂」の手前であったことが記録されています。『和歌山県文化財調査報告書7』には、万丈転の場所について次のように記されています。
所在地:高野町高野山国有林第9林班
地積:幅員約15メートル、直下約120メートルの絶壁

管理は金剛峯寺山林部となっています。
 実際に現場へ行きますと、左の写真のような場所が有力となりそうです。ジグザグに登る「いろは坂」とも呼ばれた旧不動坂の途中にあり、そこは断崖となっています。

万丈転の推定位置2
万丈転の推定位置2
以前の外不動堂が建っていた位置付近で、断崖となっている場所はほぼ同じ位置に二カ所ほどあります。
紀伊国名所図絵より
紀伊国名所図絵より
左の図は「紀伊国名所図絵」を写したもので、万丈転の場所が記載されています。万丈転の位置に手摺りが設けられているのがわかります。右手には 「外不動堂」が描かれています。
2003.5.18
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