不動明王について

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不動明王(ふどうみょうおう)    

 「お不動さん」と呼ばれ親しまれる不動明王は、悪魔を降伏するために恐ろしい姿をされ、 すべての障害を打ち砕き、おとなしく仏道に従わない者を無理矢理にでも導き救済するという 役目をもっており、大日如来の化身としての使者というわけです。
重文・不動明王 円通寺  その姿は、眼を怒らせ、右手に剣(宝剣)を持ち、左手に縄(羂索)を持つたいへん恐ろしい 姿をしていますが、その心は人を救済しようとする厳しくもやさしい慈悲に満ちて「顔て怒って 心で泣いて」という姿なのです。

 不動明王の両脇に2人の童子を配する三尊形式の姿をよく見かけますが、この二童子は 不動明王に使者として仕える八大童子と呼ばれる8人の童子の内の2人で、制多伽(せいたか)童子像と矜羯羅(こんがら)童子です。高野山には、鎌倉時代の有名な仏師運慶作による「八大童子像」(国宝)が伝わっています。


 また国を護る修法の本尊として、不動明王は、降三世(ごうざんぜ)明王・軍荼利 (ぐんだり)明王・大威徳明王・金剛夜叉明王を脇侍として中心に配された五大明王の主尊 として祀られる姿もよく見かけます。 制多伽童子像

 不動明王は、インド・中国を経て、九世紀の初めに弘法大師によって日本に伝えられた明王で、 その信仰は、特に日本で盛んになりました。
 曼荼羅では、胎蔵曼荼羅の持明院に不動明王の姿を見出すことができます。


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