焔摩天とは

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十二天の内の焔摩天像


 焔摩天・閻魔天(えんまてん)

 焔摩天は梵名をヤマといい、夜摩、炎摩、閻魔羅社などと音写します。古代インド神話に登場する夜摩神は、人間の始祖の子供で人類で最初に使者となり、冥界への道を発見して死後の世界で首長となって天上世界に在る、と述べられています。また『マヌ法典』では、下界、奈落の主となって死者の生前の行為に従い、賞罰を司る神とされています。この時期の夜摩神(焔摩天)は死の神としての性格と、冥界の支配者としての二つの性格をもっていたようです。

 仏教に取り入れられてからも、これらの思想を引き継いで、閻魔王(冥界の支配者)として人の生前の行為を判断する審判官となります。この閻魔王思想は、中国にも伝わり道教思想と混交(こんこう)して特異な発展をとげていき、五官王や八王、十王などの伝説を生み出しました。密教では「焔摩天」と称し八方天、十二天中の一尊として南方の守護を司っています。 

焔摩天像 十巻抄より

焔摩天像
重文・十巻抄 円通寺

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